自分で修理・調整法 メガネの距離計調整
メガネとは35mmフレームの無かった、M3時代のレンズである。昔はM3用などと言ったりもしたが、M2以降の機種にも問題なく使える。このメガネは50mmフレームを歪めて35mmフレームに変身させるものなのだ。メガネを取って使おうとしても、当然50mmフレームが出るし、距離計は大きくずれる。メガネ付きレンズというのはメガネがあってのものなのだ。メガネを取ってレンズ単体で距離計、35mmフレームが出るように改造してくれるところもある。
さて本題で、このメガネは本当によく狂いやすい。チョットぶつけただけで狂うのだ。何度も調整に出すのも良いが、これが結構自分で調整できる。簡単に調整できると言うことは、簡単に狂いが出ると言うことの裏返しでもある。では、縦像のズレ調整と横像のズレ調整に分けて紹介しよう。
※ここで紹介する調整はネジによる簡単なものである、間違ってもメガネレンズを取り外そうとしないこと。接着剤などで固定されているため取ると、付けるのに大変である。またこのメガネ付きは35mmレンズに多いので横像の多少のズレは、被写界深度にしっかり入るから許容すること。

縦像の調整
まず、ボディー側の距離計がちゃんと調整されていることが大前提である。他のレンズでは距離計がちゃんとしているのに、メガネ付きレンズの時だけずれるのはメガネのせいだろう。
縦像の調整は、写真にあるメガネの測距窓(丸窓)の裏の3本のネジで調整する。緩めたり閉めたりするだけなのである。縦像のズレは横像とは違い常にファインダー上でずれているからわかりやすい。ただし、メガネ付きでファインダーを見ると測距部も小さくなっているので、調整しづらいだろう。そう言うときは一眼レフ用でも何でもいいのでマグニファイヤーなどのファインダー倍率を上げる装置をおすすめする。

横像の調整
横像の調整は、写真の矢印のネジで調整する。これも緩めたり、閉めたりするだけなのだが結構大変である。横像調整のところでも述べたようにメガネをかけるとファインダー倍率が下がるので難度が増すのである。
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