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ライカを買おう>ライカを学ぶ>レンズ解説レンズ名

レンズ名

ライカのレンズ名は特殊である。普通ならCANONの50ミリのf2レンズ、とか言ったりするが、ライカではズミクロンの50ミリ、と言う。ライカレンズでは主に開放F値に名前が付いている。余談だが、ライバルのコンタックスはレンズ構成に名前を付けている。

現行のライカレンズはエルマーを除くと単に開放f値の名前である。隆盛期の頃のライカレンズは開放f値別に名前を付けたものもあるが、レンズ構成別に名前を付けていたようで、同じf値でも多くの名前がある。


ノクチルックス Noctilux

開放f値、1と1.2に与えられた名前。夜の光という意味。ライカ・レンズでは最も高価。

ズミルックス Summilux

開放f値1.4。SUMMはラテン語のsummaに由来し、「最高のもの」と言う意味。前にSummと付くレンズはガウスタイプのレンズが多いようだ。

ズマリット Summarit

開放f値1.5。ズミルックスの兄にあたる。癖玉でヤクザなズマリットなど呼ばれることがある。2007年にf2.5のコンパクトレンズとして復活した。

ズミクロン Summicron

開放f値2。銘レンズが多い。M型ライカの顔ともいえる。

ズミタール Summitar

開放f値2。ズミクロンの兄貴。Lマウントの50ミリしかない。何故かエルマーとは違い、Rを発音する日本語読みである。エルマーも日本語読みするとエルマールである。ズミター、と言う人もいる。現行にはない。

ズマール Summar

開放f値2。ズミタールの兄。ズマー、という人もいる。現行にはない。

ズマロン Summaron

開放f値、2.8と3.5。この開放f値はエルマーやエルマリートとかぶるが、ズマロンは焦点距離35mmと28mmしかないし、現行にはない。

エルマー Elmar

開放f値2.8と3.5。これだけ別種でレンズ構成に名が付いてる、最も長い時代を生きたレンズ。主に最後尾2枚張り合わせ、4枚構成のテッサータイプのことを言う。バルナック型ライカの銘レンズ。M型になってズミクロンにその座を渡したが、今なお現行製品にも残っている。

3枚張り合わせの3群5枚構成のエルマックス(Elmax)アナスチグマット(Anastigmat)を兄に持つ。エルマックスとアナスチグマットは名前だけ違う全く同じレンズ。アナスチグマットはレンズの非点収差補正レンズという意味だが、その当時この名前は他社にも結構見られ、オリジナルの名前を付けようとエルマックスに変更された。エルマックスはエルンスト・ライツ(Ernst Leitz)2世とレンズ設計者マックス・ベレーク(Max Berek)の頭文字をとってつけたことはあまりも有名。

エルマリート Elmarit

開放f値2.8。

ヘクトール Hektor

現行にはもはや無いレンズである。Lマウントしかない。開放f値もバラバラでf1.9からf6.3まである。同じくテッサー・タイプで、真ん中のレンズにも貼り合わせの凹レンズを使ったものとされている。レンズ設計者のマックス・ベレークの愛犬の名前から取ったことはあまりにも有名。現行にはない。

タンバール Thambar

ライカ・レンズでは唯一のソフト・フォーカス・レンズ。後にも先にもこれ1本しかない。

クセノン(Xenon)
スーパーアンギュロン(Super-Angulon)
ホロゴン(Hologon)

これらのレンズは、ライカ・レンズではあるが、周知のとおり、最初の2つがシュナイダー、後の一つがカール・ツァイスの供給によるレンズである。それで、レンズの名前も、それぞれの会社のものがつけられているわけだ。
こうやってまとめてみると、案外統一感がなかったりする。



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