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ライカを買おう>ライカを学ぶ>ライカ解説バルナック型ライカ

バルナック型ライカ

ライカと言えばレンジファインダーカメラのことを指すのに、多くの人は納得するだろう。しかし、その中でライカと言えばバルナック型だという人と、M型だという人で分かれることが多い。どちらもライカなのであるが、まあ好き嫌いの問題であろう。しかし、よく見るとバルナック型ライカを好きな人は、本当の趣味人であることが多い。

バルナック型ライカについて年代の古い順に追っていこう。出来る限り各機種のバージョンについても述べたい。型名は日本で呼ばれているもので、()内は別の呼び名である。

0型 レプリカしか見たことがない

0型

0型ライカ(ヌル・ライカ)はUrライカから量産機のA型までのプロトタイプと位置づけられる。そのためかなりの個体差がある。生産台数は30台。シリアルナンバーはNo.100〜No.129である。写真は一寸前に発売していたレプリカである。
フィルムを巻き上げる際はシャッター幕が開いたままなので、感光してしてしまう。そのため、巻き上げるたびにレンズキャップをつけなければならない。

A型(T型) ライカ病の終着点

A型

1926年〜1931年。約60000台製造。A型とはアメリカでの呼び名で日本もそれに習った。ライツ社ではT型としている。ライツで初めての量産型カメラ。シャッター速度は1/500まで選べる。レンズは固定式。ファインダーはついているレンズの50ミリである。
バリエーションは大きく分けて4つある。ついているレンズによるものである。

  1. アナスチグマット付き
  2. エルマックス付き
  3. 旧エルマー付き
  4. 新エルマー付き
  5. ヘクトール付き

アナスチグマット・モデルは製造台数は150台くらいで、レアライカである。とてもじゃないが手に入らないでだろう。またライツ社はライカがバージョンアップすると改造を受けつていたので、アナスチグマット付きモデルの多くもレンズが取り外されたりして、スクリューマウントに変えられた物がある。よって150台よりは少ないと思われる。
エルマックス・モデルの製造台数は1500台くらい。これもレアライカだ。名前が変わっただけで、中身はアナスチグマットである。当時アナスチグマットは非点収差を取り除いたレンズの総称だったため、他社のレンズでも使われていたためである。現代の「アスフェリカルレンズ」に近い。
旧エルマー・モデルはシリアルナンバー10000以下が旧エルマー付きだとされる。1万台作ったところでガラス供給先・種類が変わった新エルマーになったので区別するため旧エルマーと呼んでいる。レンズ設計もエルマックスとは違うテッサータイプである。
ライカユーザーの行き着くところがA型であるが、アナスチグマットとエルマックスは入手困難なのでこの旧エルマーが終着駅となることが多い。また新エルマーとよく比べられ、こちらの方が写りが良いという評価が多い。旧エルマーはフィルターのねじ切りが細かく、新エルマーは粗い。
ヘクトール・モデル。製造台数は1000台くらい。探しても入手困難。

旧エルマー、新エルマーの内に近接エルマー付きと呼ばれる通常、最短撮影距離が1メートルであったのが1.5フィートまで寄れるモデルがある。旧・新エルマーよりレンズ11時のストッパーピンが長いので見分けがつく。この近接エルマーは旧エルマーの後期と位置づけることも出来、また新エルマー前期ともいえる。

珍品モデル
珍品としては、クロームメッキのA型、ラクサス(ゴールド仕上げのA型)、デラックスライカA型(牛の革張り、赤・緑・青・茶の4色)である。

B型(T型) ライカの失敗作

B型1926年〜1930年頃まで製造。B型はアメリカでの呼び名。ライツではT型のコンパー付きとしている。コンパーライカとも呼ばれている。スローシャッターはU型が登場するまでは無かった。しかし必要に迫られていたため、苦肉の策としてB型が生まれた、レンズシャッター式のA型である。製造台数は1600台くらいで、当時は駄目モデルで売れなかったが故に、レアモデルになってしまった。

バリエーションは2つあり、旧コンパー付き新コンパー付きである。旧コンパーはシャッター設定がダイヤル式であったが壊れやすかったのでリムセット式の新コンパーに変わったのである。写真はリムセット式のものである。

C型(T型) Lマウントはここから始まった

C型1930年〜1933年。製造台数10200台。C型はアメリカでの呼び名。A型をレンズ交換式にしたモデル。ライカ・スクリューマウント、Lマウント、39スクリューとか言われる規格がこれによってできあがった。本体自体はA型そのものである。

C型の初期はカメラごとにフィルム面とレンズマウントの距離が異なっており、カメラとレンズをペアで調整・販売していた。そのときペアで販売されたレンズはボディーの製造番号下3桁が記入された。これでは不便だと、フィルム面とレンズマウントの距離を28.8mmに統一したのである。これにより、調整なしにどんなレンズも交換可能になった。
28.8ミリに統一されたものはこれまでのものと区別するため、ボディーマウント12時に0が刻印されている。これはV型の初めまで続いた。古いレンズにもフォーカシングレバーの近くに小さく0と刻印されたものを見る。

バリエーションはクロームラクサス(ゴールド仕上げ)がある。

DU(D型、U型) 距離計を載せた節目のライカ

D型1932〜1940頃。52000台製造。内、クロームは15000台。ブラックペイントは36900台。このころは、ブラックペイントよりクロームメッキの方がレアだ。
D型はアメリカでの呼び名。ライツではU型としている。日本では両者を併せて、DUと言う方が多い。このDUは先ほどのC型に距離計を乗せたものである。ファインダーと距離計窓は別々で2センチ離れている。ファインダーは50ミリレンズに対応し、パララックス補正はされない。

バリエーションとしては、細かい点としてはシャッターダイヤルの大小、シャッターダイヤルを載せいている台座の角のあるもの無いもの、がある。ボディー正面中央のファインダー窓が四角(下写真)のものと片流れ(上写真)と呼ばれるものがある。四角窓

珍品としては、ラクサスWDライカ(軍艦部にW.Dと刻印された、敵国ドイツから輸入困難なためイギリス軍が民間人から借りたライカD型のこと)。

ライカ・スタンダード(E型) 目測を鍛えよう

ライカ・スタンダード1932年〜1950年。27325台製造。内ブラックペイント13645台、クローム13680台。ライカC型の代わりに発売になった、距離計のないD型(U型)。ほとんどC型だが、スタンダードはすべてのレンズ交換可能。日本ではこのモデルをアメリカにならってE型と呼ぶことはなく、スタンダードと呼ぶ。

DV(V型、F型) 呼び名が粋だ

DV1933年〜1939年。76000台製造。内、ブラックペイント27000台、クローム49000台。このころになるとクロームメッキの方が多くなる。DUの上位機種でスローシャッターがついた。また、1.5倍の視度補正機構とストラップ取り付け金具もつけられた。Dと付いてはいるが、アメリカではF型と呼ぶ。当時日本では、DUの続きの上位機種だからDVと呼び始めたのがきっかけである。

DUと平行して発売していたが製造中止はDUより早い。すぐに1/1000シャッターがついた後続機Vaが発売になったためである。

V型は第2次世界大戦前でライツ社としても隆盛期であったため、非常に作りがよい。お勧めライカの一つである。

バリエーションとしては、DUの所でも述べたファインダー窓の四角と片流れ、シャイニークロームと呼ばれる通常のクロームメッキよりピカピカしたメッキ質のもの、細かいところで巻き戻し解除レバーの形状の変化(シリアルナンバー10万台20万台で違う)とがある。

Va(G型) 安心して買えるバルナック型ライカ

Va1935年〜1948年。92600台製造。戦前ではこのモデルが最も製造台数が多い。またほとんどがクロームメッキである。初期にはブラックペイントも少量ではある。DVに1/1000秒を追加したモデルで、ほとんどDVと言ってよい。

バリエーションは初期はファインダー窓が片流れで、後期が四角である。DUを参照されたい。
また、DVまではフィルム巻き戻し途中でもシャッターが切れたが、Vaの途中からシャッターが切れないように防止装置が付いた。巻き戻し解除レバーの所に小さなぼっちのようなボタンが付いたので、見分けが付くだろう。

珍品としては、有名なモンテ・ザール・ライカがある。これはフランスが戦後ライカの輸入に高い関税がかけられていたせいで、フランスのどこかの業者がフランスが占領していたドイツ領のザールで作らせたライカである。ここで出来たライカは、フランス製となるので関税対策ライカなのである。これが作られた時代はVfの頃であるが、部品代を安くしようとVa型のものを使用している。しかし、巻き上げノブだけVfのものだとか、シンクロ機構を内蔵していたりして、ミックスライカなのである。軍艦部のGermanyの下に小さく、Monte' en Sarreと刻印してある。

Vaは軍用として多く用いられ、ドイツ海軍用の通称マリーン・ライカもある。軍艦部左上にハーケンクロイツの上に止まった鷹のロゴが刻印されている。イギリス軍でも軍用としてライカを使っており、DUのところで述べたWDライカのような民間から借りたライカである。Vaでは軍艦部Leicaのロゴの下にPATTと刻印してあるか、削り取られた後がある。

Vb型 見つけようと思うと以外に無いバルナック

Vb1938年〜1941年。30850台製造。戦争突入のおかげで短命に終わっている。Vaとの違いはファインダーブロック部がダイキャスト形成に変わり、組み立て精度の向上を図った。これにより軍艦部自体が1.2ミリ高くなった。
また、ファインダー窓と距離計窓がVAまでは2センチだったのが、6ミリになった。Vaの途中から変更になった巻き戻し途中のシャッター防止装置がすべてについてる。アクセサリーシューが精密なものに変更になり、2本のレールが付いた。視度補正レバーが巻き戻しの部の根本に付いた。などである。

バリエーションはほとんど無く、DUのところで述べた片流れ窓が初期に少量存在するだけである。

珍品。STマーク・ライカ。Leicaのロゴの下に小さくS-Tと刻印してあり、シャッターダイヤルが普通ものと異なる。

Vc型 メッキの剥げたものが多いがレアものも多い

Vc1940年〜1951年。134000台製造。第2次世界大戦中から戦後にかけて作られた。質の悪いものが多い(特にメッキの質が目立つ)が、最後の方になると品質も向上している。

Vb型との違いは、距離計のみならず内部のフレームもダイキャスト形成してる。戦争中で優秀な人材が軍需に抜けたため、職人技のいらない精度の高い部品が必要だったためでもある。このダイキャストボディーのおかげで、高さが2ミリ、横幅が2.8ミリ大きくなった。これまでの革ケースや、ライカピストルなどのアクセサリーが使えなくなった。また、トップカバーのシャッターダイヤルは今まで1/1000からBに設定するには隣り合っているのに、ぐるっと逆方向に一周近く回さなければならなかったが、Vcではシャッターダイヤルがエンドレスに回転する。

バリエーション

  1. シャッターボタンのカラーはVbまでは取り外さないとレリーズが付けられなかったが、途中からシャッターレリーズをそのまま取り付けれるよう変更された。
  2. 戦争中のモデルは、巻き戻し解除レバーが一段高く取り付けられていた。段付きと呼ばれる。
  3. 一部のロットにシャークスキンと呼ばれる縦皺の革張りが存在する。
  4. 戦争中モデルで赤幕と呼ばれるシャッター幕を赤くしたものがある。
  5. 視度補正レバーにつまみが付いていたが、戦後は省略された。
  6. 底蓋のロックレバーが半円形から引っかかりのあるものに変更された。

珍品

  1. ドイツ軍空軍仕様。カメラの背面にLuftwaffen-Eigentum、軍艦部Wetzlarの下にFLNo.38079と刻印してある。グレーペイントとクロームメッキが存在する。
  2. ブラック仕上げのライカ。上記のドイツ軍空軍仕様で、ブラック仕上げが存在する。珍品中の珍品。
  3. マリーンライカ。ドイツ海軍仕様。トップカバーに鷹のロゴ。あるいはシリアルナンバーの上にマリーンを示すMと番号の刻印。ボディー背面にこれが刻印してあるものもある。
  4. ドイツ陸軍仕様。グレーペイントで、軍艦部にWHと刻印。製造番号の後ろに耐寒仕様のKの刻印。フィルムに上下中央に三角形が写し込まれるようにしてある。
  5. 耐寒仕様。グレー仕上げ。製造番号の後ろにKの刻印。シャッター幕にKとスタンプしてあるものもある。
  6. イタリア軍仕様。製造番号の下に、AERONAUTICA MILITAREと刻印してある。
  7. イギリス軍仕様。PATTと軍艦部に刻印。
  8. ライツ社内用。カメラ背面にLeitz-Eigentumと刻印。

Uc型 目立たぬライカ

Uc1948年〜1951年。約11000台製造。Vcのスローシャッターと1/1000を省いた廉価版として登場したが、ライカファンはノーマルタイプを好むようだ。故に人気がない。しかし都外のスナップに限ってしまえば、お得なモデルといえる。写真のようにメッキの質が悪いものが多い。
これと言ったバリエーションは無いが、シャークスキンと呼ばれる横皺の入った革張りが存在する。

Tc型 後付を楽しもう

Tc1946年〜1952年製造。12000台。主に科学技術用。研究機関などに接写目的で利用されたようで、写真のようにファインダーはなく、シャッター速度も1/500秒までである。。中身はVcと同じである。
バリエーションとて、縦皺のシャークスキンが存在する。

下写真はTfものだが、ファンダーをつけて距離計などをつけると、とても粋である。ライカに関しては使いづらさナンバー1の機種かもしれないが、Tf後付のアクセサリーで遊んでみるにはもってこいの機種である。



Vd型 忘れられたライカ

1939年〜1947年。約430台製造。戦争突入のおかげで超短命。セルフタイマー付きのVcである。戦争時にセルフなどいらなかったのだろう。故に、レアライカとなってしまった。
見た目はほとんどVfだが、視度補正レバーのツマミや、シャッターダイヤルの大きさ。段付きであるなど若干違う。

Vf型 バルナック型ライカの定石

Vf1950年〜1957年。約184300台製造。バルナック型ライカでは最も多く製造された。バルナック型ライカと言われるとこのライカを想像することが多い。戦後の混乱もあけて、作りの良いライカである。
Vfのfはフラッシュのfである。その名の通り、フラッシュ・バルブが使えるようにシンクロ接点がつけられたモデルである。今までVa〜VdまであったのにVfの前のVe型は存在しない。

Vcとの違いは、Vcの一部(耐寒仕様)に使用していた軸受け・ボールベアリングがVfではすべてに採用されている。また他の部分を羅列すると、巻き戻しノブにフィルムインジケータが付いた。シャッターダイヤルが大きくなった。フラッシュ・バルブに対応した数値を設定するダイヤルがシャッターダイヤルの根本に付いた。などである。


バリエーション

  • ブラックダイヤル(前期ではフラッシュバルブのガイドナンバーが黒色
  • レッドダイヤル(後期ではフラッシュバルブのガイドナンバーが赤色
  • セルフタイマー(No.685001からセルフタイマーが付いた)
  • フィルム安定装置(底蓋にフィルムを入れやすくするため小さな突起が付いた。No.590681から)
  • 巻き上げノブ(No.70万台以上のVfは巻き上げノブが、巻き戻し時に回転しなくなった)
  • その他(トップカバーの止めビスが後期になると1本だけになった。軍艦部の刻印が若干変わる)



珍品

  • スウェーデン軍用ライカVf(100台前後。ブラックペイントでセルフなし。有名な珍品)
  • カナダ空軍用ライカVf(カメラ背面に王冠マークとRCAFと刻印)
  • Made in Germaney刻印(カメラ背面に刻印してある。原産国を表示しなければならない法律のある国への輸出もの)
  • ライツ社内用ライカVf(社内で使用したライカ。シリアルナンバーの上にBetriebskと刻印)

Uf型 スローシャッターなどいらぬ

Uf1951年〜1956年。35000台製造。Vfのスローシャッターと1/1000秒とセルフタイマーを省いた廉価版モデルである。アクセサリーシューもVfと比べて手の抜いたものになった。値段も当時のニコン、キャノンのフラッグシップ機とそんなにも変わらなかった。


バリエーション

Vfと同じくブラックダイヤルレッドダイヤルがある。その他もVfと同じである。No.676564から1/1000秒のシャッターが加えられた。

Tf型 目測の粋

Tf1952年〜1957年。16974台製造。Ufから距離計を省いた廉価版モデルである。シンクロソケットはスローシャッターのかぶせ蓋に付けられたのでTcとの区別が付きやすい。シャッター速度は1/500までだが、1/1000をのせたレアライカも存在する。


バリエーション
Vfと同じくブラックダイヤルレッドダイヤルがある。ブラックダイヤルはごく少量でレアものだ。その他もVfと同じである。

稀少モデル
イギリス軍仕様のTfがある。カメラ背面にマウント部と同じくらいの穴が開いており、フタが出来るもの。軍艦部にはAPの刻印がしてある。おそらく望遠レンズでのピント確認用かと思われる。

Vg型 最後のバルナック

Vg1956年〜1960年。41500台製造。最後のバルナック型ライカで、発売はM3よりも遅い。新しく出たM型に馴染めない保守層に媚びたライカともいえる。状態の良いものが多く、中古値段も高い。
Vfとの違いはファインダーで、M型のようなブライト・フレーム(50ミリ、90ミリ)とパララックス補正機構が登載された。また、フラッシュナンバーを設定することなしにストロボとバルブが使えるようになった。シャッターダイヤルも倍数系列の1・1/2・1/4・1/8・1/15・1/30・1/60・1/125・1/250・1/500・1/1000で使いやすくなった。スプールもM型と兼用できる。カメラ背面にはM3と同じフィルムインジケータが付いた。

使いやすくなったバルナックではあるが、スタイリッシュでは無くなってしまった。


バリエーション

  • シャッターダイヤルが光沢のあるメッキであったがすぐに光沢のない梨地クロームになった。
  • 巻き上げノブのローレットが途中から根本を一段細くしてその部分はローレット加工をしていない。
  • シャッターダイヤルの指標からに変わった。



稀少モデル

  • ミッドランド製。カナダのミッドランド作られたモデルには軍艦部にその刻印がある。
  • スリークラウン。有名なレアライカ。スウェーデン軍仕様のライカVgである。ブラック仕上げで、カメラ背面に3つの王冠マークがある。125台。

Ug型 カタログに載らなかったライカ

Vgからスローシャッターを取り去ったモデルである。UfやUcのように取り去った場所にはフタがかぶせてある。ホンの少量生産のためか、カタログに載らなかったライカである。知名度もなく希少性はあるのだが、人気はない。

Tg型 正面ロゴが誇らしい

Tg1957年〜1963年。6000台製造。Tc、Tfに次ぐ学術用ライカ。Vgにあやかって、人気がある。
バリエーションらしいものはないが、Ugのようにスローシャッターをのぞいたものが存在する。珍品である。

珍品としては、軍用としてカメラ背面に鷹マークのシールを付け、オリーブ仕立てのTgがある。

ライカ72型 ボディーは高いがフィルムは安い

ライカ 72型1953年〜1955年。200台製造。レアライカ。Va型ハーフサイズカメラで36枚撮りフィルムで72枚取れるようにしたモデル。ファインダー窓を72枚取り用に細めてある。
バリエーションとしては、スイングファインダーと呼ばれるファインダーを72枚用に加工したプレートが止めネジ中心に動くタイプがある。また、軍艦部にCanada Limited Midland Ontarioと刻印されたカナダ製がある。

ライカ250型(ライカレポーター) デメキン・ライカ

ライカ・250型 (ライカレポーター) 1933発売。250枚撮りにしたライカで、撮影枚数のいる報道機関に供給されたものである。カメラ左右は長いフィルムを納めるため肥大している。
DVの250型をFF、Va型のものをGGと呼ぶ。ブラック仕上げと、クローム仕上げがある。


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