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ライカを買おう>ライカを学ぶ>レンズ解説Mマウント50o

エルマー(ELMAR) 50mm f3.5

1954年
製造本数:13198本
シリアル:約11240000-1913000
レンズ構成:3群4枚
最小絞り:f22
最短撮影距離:1メートル。
フィルター径:39o
フード:ITOOY(12580)



ITOOY(12580)M3と同時に発売になった。Lマウント用もある。バルナック型ライカでは標準レンズであったが、M型ライカではズミクロンが標準レンズになった。

フードはITOOY(12580)であるが、IROOA(12571)とITDOOも使える。39mm経の50mmフードは12585なども当然全部使えるのだが、スタイル的にこれら3つしか似合わないと思う。このフードはイロアと同じようにイトイの愛称で呼ばれることもある。

後にレンズ硝材が変わりf値を2.8として後述のエルマーが発売になるが、このレンズは内部に幾重にも遮光板を入れ、優れた内面反射防止策が施されている。歴代エルマーの中で最も写りがよいかもしれない。後に出るf2.8のエルマーにはそのような工作はない。工学系は赤エルマー時代と同じだとしている人は多いが、コーディングは変更されている。

ライカのレンズの中ではお手頃度は高いが、f2.8に比べると以外に見つけにくい存在でもある。



エルマー(ELMAR) 50mm f2.8

エルマー(ELMAR) 50mm f2.81954年
製造本数:50000本
シリアル:約1350000-2700000
レンズ構成:3群4枚
最小絞り:f22
最短撮影距離:1メートル。
フィルター径:39o
フード:ITOOY(12580)


ランタンガラスを使用し1段明るくなった。これといってf3.5のエルマーと変わりないが、内面反射防止が以外と弱いのでフードの着用を勧める。今までのエルマーとは違い少し堅い写りをする。

フードはITOOY(12580)であるが、IROOA(12571)とITDOOも使える。39mm経の50mmフードは12585なども当然全部使えるのだが、スタイル的にこれら3つしか似合わないと思う。このフードはイロアと同じようにイトイの愛称で呼ばれることもある。

写真はfeet表記のものだが、m表記のものもあり、最後の方になるとfeet、mの両表記になる。細かく見るとバリーションは多く、向かって正面の刻印が大文字か小文字などもある。

エルマーはこれを最後に30年近く販売が中止されるが、後述の記念モデルM6Jのセット販売で復活した。

エルマー(ELMAR) 50mm f2.8 M6Jモデル

エルマー(ELMAR) 50mm f2.8 M6Jモデル1958年
製造本数:1640
シリアル:?
レンズ構成:3群4枚
最小絞り:f16
最短撮影距離:1m
フィルター径:39mm
フード:


M6JM6Jは、M型ライカの始祖・M3が発売されて40年がたった1994年に、ライカ社から世界1640台限定で発売された、記念碑的なモデルだ。外観はM3、でもよく見ると傾斜クランクで、中身は露出計を内蔵したM6、ブライトフレームはM4タイプという、懐古趣味的な折衷モデルで、同じく復刻されたこのエルマー50mmf2.8とセットで売り出された。
よく見ると、今までのエルマーのような無限ロックは無くなってしまった。最も残念なところである。

エルマー(ELMAR) 50mm f2.8 現行モデル

エルマー(ELMAR) 50mm f2.8 現行モデル1995年
製造本数:?
シリアル:?
レンズ構成:3群4枚
最小絞り:f16
最短撮影距離:0.7メートル。
フィルター径:39mm
フード:12549


12549M6Jのエルマーはライカファンを喜ばせたので、現行品として発売した。M6Jのものとはデザインを変更して、現代っぽくなったが、ピント繰り出しの指かけノブを無くしてしまった。

フードはライカレンズフードの中で最も短い12549でねじ込み式である。こんなに短くて大丈夫かと思われるが、エルマーもコーティングが極まったので心配はないだろう。

色はブラッククロームとシルバークロームがある。定価はブラッククロームが125000円で、シルバークロームが140000円である。この値段を聞くと、やはりエルマーは昔のものを中古で買うのが良いという結論に達する。

シリアルナンバーがいくつから始まっているかはつかめなかった。

ズミクロン(SUMMICRON) 50mm f2 初代・沈胴

ズミクロン(SUMMICRON) 50mm f2 初代・沈胴1954年
製造本数:57702
シリアル:1124000-1548000
レンズ構成:6群7枚
最小絞り:f16
最短撮影距離:1メートル。
フィルター径:39mm
フード:ITDOO、IROOA(12571)、12585


ズミクロン 構成図 1stバルナック型ライカの定番レンズがエルマーなら、M型ライカの定番はズミクロンである。この初代ズミクロンは最初1953年にバルナック型ライカ用のスクリューマウントで製造され、M型ライカが発売されるとMマウントとして作られた。


ITDOO
発売当時、空気レンズを使用していることで話題になった。レンズ構成図を見ると分かるが、前玉2枚を張り合わせず空気層を作った。これにより先代のズミタールのコマ収差を良好に補正した。

製造番号は110万台からであるが、試作ロットで92万台などがある。これらはレンズの硝材が違ったりする。中にはトリウムを使用したものあり、経年変化でレンズが黄色く、描写も黄色い。

距離目盛りがmのものとfeetのものがあるくらいで、バリエーションは少ない。愛称として沈ズミなどと呼ばれる。

ズミクロン(SUMMICRON) 50mm f2 初代・固定鏡胴

ズミクロン(SUMMICRON) 50mm f2 初代・固定鏡胴 前期1956年
製造本数:64000
シリアル:1303000-2260000
レンズ構成:6群7枚
最小絞り:f16
最短撮影距離:1メートル。
フィルター径:39mm
フード:ITDOO、IROOA(12571)、12585


ズミクロン(SUMMICRON) 50mm f2 初代・固定鏡胴 後期初代の沈胴ズミクロンを固定鏡胴にしたもの。区分的には初代である。ズミクロンと言えば、この固定鏡胴を思い浮かべる人が多いと思う。

この固定鏡胴には前期と後期がある。前期は写真上で、ピントリングのローレットが後期のものよりも細かい。市場では前期よりもすっきりしたローレットのデザインと、数も少ないこともあって、ズミクロン 構成図 2nd後期の方が人気がある。

前期のバリエーションは、距離目盛りがmとfeetのものと、ブラックペイントのものある。後期のバリエーションはmとfeetは併記されたのでブラックペイントのみである。


IROOA
レンズ構成は前期は沈胴ズミクロンのものであるが、後期になると若干の変更があった。後期の方が描写が良いという人が多いようだが、アサヒカメラのニューフェース診断室のレンズ解像度のレコードを出したのは前期型である。50年以上経つが未だにこの記録は破られていない。

デュアルレンジ・ズミクロン(DR・SUMMICRON) 50mm f2

デュアルレンジ・ズミクロン(DR・SUMMICRON) 50mm f2 前期1956年
製造本数:56000
シリアル:1124000-1548000
レンズ構成:6群7枚
最小絞り:f16
最短撮影距離:45cm。
フィルター径:39mm
フード:ITDOO、IROOA(12571)、12585


デュアルレンジ・ズミクロン(DR・SUMMICRON) 50mm f2 後期距離計連動カメラの苦手とするところは、近接撮影と望遠撮影である。このデュアルレンジ・ズミクロンはアタッチメントのメガネを付けることにより、近接撮影を可能としている。メガネを外すことにより通常の撮影も行え、∞〜1mはメガネ無しの通常撮影。0.9m〜0.45mまではメガネを付けて使用する。このレンズ、大変巧妙に出来ており、使用してみれば分かるがメガネを付けたままでは通常距離の撮影は出来ないし、メガネを付けないと近距離域のピントリングは回らない。手間のかかった安全装置である。
近接アタッチメント・メガネの違い
レンズの中身は上記の初代ズミクロン、固定鏡胴と同じであるし、外観も似ている。ただ、ピントレバーが無くなった。
前期と後期があるが、初代の固定鏡胴と同じで、ピントリングのローレットで見分ける。上写真が前期で、中写真が後期である。おそらくレンズ構成の変更も同じであろう。

近接アタッチメントのメガネも前期と後期があり、下写真の上が前期で下が後期である。違いはロゴの刻印の違いである。この刻印の変更はいつ頃行われたかハッキリしないが、おそらくローレットの変更と近似しているが、前期のレンズに後期のメガネが付いていたりとハッキリとしない。

中古市場ではこの近接アタッチメントのメガネを無くしたものが多い。その分安く売られてはいるが、後になってメガネだけを探すのは相当に大変である。また通常の固定鏡胴ズミクロンより値段的に安い。これは通常の固定鏡胴ズミクロンの方が数が少ないためである。

このデュアルレンジ・ズミクロンが通常のズミクロンよりも値段以上に優れている点は、光学的にズミクロンよりも焦点距離がより正確なものを使用している点にある。ズミクロン製造工程途中でよりよいものをデュアルレンジ・ズミクロン用に加工したのである。45cmまでよるのだから、より正確な視野率にするためなのだろう。

ズミクロン(SUMMICRON) 50mm f2 第2世代

ズミクロン(SUMMICRON) 50mm f2 第2世代1969年
製造本数:?
シリアル:2268000-2995000
レンズ構成:5群6枚
最小絞り:f16
最短撮影距離:0.7メートル。
フィルター径:39mm
フード:12585


この世代になり、距離計調整レバーを無くしてしまった。レンズ設計を見ると先代の7枚から6枚になった。コストダウンのように取れるが、技術の進歩とも取れる。ちょうどこの頃から、コンピュータが本格的に実用となったおかげであろう。

ズミクロン(SUMMICRON) 50mm f2 第2世代 初期バリエーションは多くあり、上写真の鏡胴の前に下写真のようなモデルが存在する。これはレンズ構成は第2世代であるが、鏡胴は先代に酷似している。なおピントレバーはない。どう言ったわけだか、少量生産してその年の内に上写真の鏡胴に変更してしまった。

また、ペイントものや表示文字の大きいものなどがある。

12585
フードは12585が付属していた。しかしこのフードライカフードの中でも1、2を争うほど格好いいものではないだろうか?




ズミクロン(SUMMICRON) 50mm f2 第3世代

ズミクロン(SUMMICRON) 50mm f2 第3世代1979年
製造本数:?
シリアル:2967000-
レンズ構成:4群6枚
最小絞り:f16
最短撮影距離:0.7メートル。
フィルター径:39mm
フード:12538


125384群6枚の新設計のレンズで、ライカ・ニージェネレーションレンズの1本である。カラー写真の代行により、コントラスト重視の設計が行われている。

このレンズから距離計調整レバーが復活した。初代のように無限ロックは無いが、扇型のレバーはなかなかに操作しやすい。

バリエーションはいくつかあり、1992年のLHSA25周年記念M6などにあうシルバークロームモデル、距離計調整レバーが扇型ではなく平らな形状でローレットの入ったものなどがある。1983年にライカ70周年記念モデルのM4-Pが出て、これには正規のシリアルナンバーの他に特別ナンバーと「ライカ1913-1983」と刻印が入れてあったが、同じ刻印のものが1375本存在する。また、少ないクロームの中の200本はアメリカ大陸発見500年記念のM6コロンブスに装着された。

最初このレンズはカナダで製造されていたが、後にドイツ製になった。上記したレバーのローレット入りはカナダ製に多いようである。フードは付属し、安っぽくなった。

ズミクロン(SUMMICRON) 50mm f2 第4世代

ズミクロン(SUMMICRON) 50mm f2 第4世代1994年
製造本数:?
シリアル:なし
レンズ構成:4群6枚
最小絞り:f16
最短撮影距離:0.7メートル。
フィルター径:39mm
フード:内蔵


ズミクロン(SUMMICRON) 50mm f2 第4世代 シルバーレンズ構成は第3世代のまま、フードをスライド式の内蔵タイプにしたマイナーチェンジモデル。しかしこのフード、効果があるのかどうかという野暮なことは言わないが、出したらちゃんと固定させて欲しいものだ。

ブラッククロームとシルバークロームがある。シルバーは真鍮のためブラックの240グラムの1.5倍重い335グラム。

レアモデルとして、M6TTLチタンと同時に発売されたチタン仕上げもある。また、1999年9月から2000年3月までの半年間販売されてたスクリューマウント版もある。

エルカン(ELCAN) 50mm f2

エルカン(ELCAN) 50mm f21972年
製造本数:500本〜700本
シリアル:なし
レンズ構成:4群4枚
最小絞り:f16
最短撮影距離:3.5feet
フィルター径:39mm
フード:付属品




エルカン(ELCAN) 50mm f2エルカンという名は「Ernst Leitz Canada」の略。M4のところでも紹介したが、アメリカ軍用モデルのKE-7Aと共に供給されたレンズだ。ズミクロン35mmの第2世代によく似た絞り環にノブがある。当時このエルカンが製造されていた頃のズミクロンより明らかにコストダウンしてある。

KE-7A総数は諸説あるがKE-7Aが軍用に500台、民生用に200台程度作られたので、すべてにこのエルカン50mmが付けられた場合、最大で700本だろう。エルカンは50mmの他に35mmf2、66mmf2、90mmf1、65mmf0.75が確認されている。


エルカン(ELCAN) 50mm f2 フードフードは付属し販売され、特別ナンバーの刻まれたエルカン専用のものである。フードの鏡胴にはC42-15.39Fと軍のコード記号が刻印されている。無くしてしまったケースが多くこのフード付きKE-7Aはレア中のレアである。

このエルカン50mmは単品で市場に出回ることはまず無い。KE-7Aとセットのコレクターズアイテムだからだ。このレンズが欲しかったらもれなくKE-7Aが付いてくる。しかし100万円を超すものなので、大変な勇気が必要である。

ズマリット(SUMMARIT) 50mm f1.5

ズマリット(SUMMARIT) 50mm f1.51954年
製造本数:25689本
シリアル:1124000〜1820000
レンズ構成:5群7枚
最小絞り:f16
最短撮影距離:3.5feet
フィルター径:1m
フード:XOONS(12520)

XOONS (12520)1949年このズマリットはVf時代に登場した。よって最初はスクリューマウント用だけであったが、M型の発売にあわせてMマウントのズマリットも54年に登場した。レンズ構成はシュナイダー製のクセノンと同じであるが、硝子が違うようである。

このズマリットはフィルターの取り付け方法で2種類ある。1つはレンズ先端にバヨネットで取り付ける方法で、レンズ鏡胴先端に溝が切ってある(写真のズマリットがこの溝付きである)。41mmのねじ込みフィルターも使用できる。こちらは初期のズマリットに採用されていた。もう1つはバヨネット式をやめてねじ込み式だけにしたタイプである。

またスクリューマウント用にアダプターを付けてM用にしたものある。強力な接着剤で固定されているので、取ることは出来ない。

このズマリットの鏡胴デザインは多くの日本製レンズに模倣された、大変優れてものである。しかし、ソフトコーティングのためレンズが傷つきやすく、また曇りやすいので購入の際には注意が必要である。

ズマリット(SUMMARIT) 50mm f2.5

ズマリット(SUMMARIT) 50mm f2.52007年
製造本数:?
シリアル:なし
レンズ構成:4群6枚
最小絞り:f16
最短撮影距離:0.8m
フィルター径:39mm
フード:12459

ズマリット(SUMMARIT) 50mm f2.5ライカの新レンズ、ズマリットは2007年11月に発売された。35mm、50mm、75mm、90mmの4本である。いずれもドイツで設計・製造され、ブラックアルマイト仕上げの鏡胴には“Made in Germany”が誇らしげに刻印されている。このほか焦点距離など、レンズに刻まれる文字や記号に使用されるフォントはすべて「Leitz-Norm(ライツ・ノルム)」というフォントで、124591960年代にライツ社がドイツ・ウェツラーにあった時代に使用されていたもの。
さらにレンズ着脱の指標の色もまた同じ頃、ライツ社製レンズに使用されていたオリジナルカラーが再現されている。ズマリットMの特徴は大きくふたつ。ひとつは、フィルム撮影にもデジタル撮影にも対応できるすぐれた光学系。もうひとつは、コンパクトで実用性が高く、コストパフォーマンスにもすぐれるという点。M8が周辺光量などの補正を行うための6bitコードが付く。フードは35mm兼用。

ズミルックス(SUMMILUX) 50mm f1.4 第1世代

ズミルックス(SUMMILUX) 50mm f1.4 第1世代1959年
製造本数:12000
シリアル:約1645300-1844000
レンズ構成:5群7枚
最小絞り:f16
最短撮影距離:1m
フィルター径:43mm
フード:XOOIM(12521)

1959年にズマリットF1.5変わって登場した。大変作りがよく、もはや工芸品である。「貴婦人」とも呼ばれている。

XOOIM(12521)この第1世代のズミルックスは3つバージョンがある。初期と前期と後期に分類する。
初期バージョンはピントリングのローレットが山側にある(写真のものは谷側にローレットのあるよく見る第1世代である)。この山・ローレットは数百本程度でレアである。 
前期は谷・ローレットの1966年まで続いたズミルックである。シリアルナンバーはNo.1844000までのものである。

後期はNo.1844001からのもので、新しい設計のレンズになった。しかし鏡胴は前期とほとんど同じである。ほとんど同じであるが、レンズ長は2mm短く、前期のものよりもレンズ正面の製造番号などが記入してある黒リングが広くなった。この後期は中身は後記する第2世代と同じであるので第2世代の仲間に入れる向きもある。上記した製造本数とシリアルナンバーはこの後期を抜いたものである。

そのほかブラックペイントも存在する。もちろんレアものである。ズミルックス第1世代は工芸品だけあったここで紹介した以上の細かい違いはあるので、研究して欲しい。

ズミルックス(SUMMILUX) 50mm f1.4 第2世代

ズミルックス(SUMMILUX) 50mm f1.4 第2世代1961年
製造本数:?
シリアル:1844001-?
レンズ構成:5群7枚
最小絞り:f16
最短撮影距離:1m
フィルター径:43mm
フード:XOOIM(12521)、12586

2群目の張り合わせ面に空気レンズを採用した改良型。このことは1965年まで公表されなかった。要は第1世代の後記型である。鏡胴デザインは第1世代と同じなので私としてはこの中身は第2世代のレンズは第1世代の後期に分類した。

12586レンズ・デザインが写真のようになったのは1958年である。フードもこれに合わせこれまでのXOOIM(12521)に変わり、12586となった。

レアものとしては、1979年のM4-Pゴールド用のゴールドメッキ仕上げのものと、1989年の150周年記念M6用のプラチナメッキある。またライカ70周年記念M4-Pに供給されたものもある。

ズミルックス(SUMMILUX) 50mm f1.4 第3世代

ズミルックス(SUMMILUX) 50mm f1.4 第3世代1995年
製造本数:?
シリアル:?
レンズ構成:5群7枚
最小絞り:f16
最短撮影距離:0.7m
フィルター径:46mm
フード:内蔵

第2世代と中身はほとんど同じ。レンズ・デザインの変更と最短撮影距離が0.7mになり、フードも内蔵フードとなった。シルバークロームとブラックがあるが、アルミのブラックに比べシルバーは真鍮を使っているため若干重い。定価280000円。2003年にはMPブラックペイントに合わせたブラックペイントモデルも存在する。このレンズは最短撮影距離は1mであるし、鏡胴デザインも少し違う。

ズミルックス(SUMMILUX) 50mm f1.4 ASPH 第4世代

ズミルックス(SUMMILUX) 50mm f1.4 ASPH 第4世代200?年
製造本数:現行品
シリアル:?
レンズ構成:5群8枚
最小絞り:f16
最短撮影距離:0.7m
フィルター径:46mm
フード:内蔵

50mmをアスフェリカルにする必要あるの?いえいえライカに妥協は無いのです。

ライカ社によれば「絞り開放でも最短撮影距離でも高コントラスト・高解像に描写する性能。その秘密は、フローティングエレメント、特殊な屈折率を有するレンズ、非球面レンズといった数々の技術にあります。これらの技術により備わった特質は、もっとも自然な画角をもつハンディな万能タイプの50mm標準レンズが望まれるあらゆる撮影に適しています。」とのことです。

フードは組み込み式で、シルバークロームもある。

ノクチルックス(NOCTILUX) 50mm f1.2 第1世代

ノクチルックス(NOCTILUX) 50mm f1.21966年
製造本数:2000
シリアル:2200000-2750000
レンズ構成:4群6枚
最小絞り:f16
最短撮影距離:1m
フィルター径:8シリーズ
フード:12503





ノクチルックス(NOCTILUX) 50mm f1.2 シルバークローム初代ノクチルックス。「世界初の写真撮影用非球面採用レンズ」である。最前面と最後面の2枚を非球面としている。1976年にf1としたノクチルックス2代目が登場するまで約10年間製造されたが、製造本数は2000本くらいでとても少ない。この中でも初期のものは硝子モールド法を用いない職人の手磨きによるものが特にレアである。中古市場では50万円以上する。
12503
フードは12503を使用するが、このフードだけ探してもなかなか見つからない。しかもこのノクチのフィルターはフードの中に落とし込んで使うので、フィルターを常用する人にとってはこのフードは必須アイテムである。

ブラッククロームしかないとした本もあるが、シルバークロームもちゃんと存在する。

ノクチルックス(NOCTILUX) 50mm f1 第2世代

ノクチルックス(NOCTILUX) 50mm 第2世代 前期1976年
製造本数:?
シリアル:2740000-?
レンズ構成:6群7枚
最小絞り:f16
最短撮影距離:1m
フィルター径:58mm、60mm
フード:12519、12539、12544




12519非球面を使用しないのにf1を達成し、1976年にノクチルックスf1.2の後続として登場した。

4つバリエーションがある。上の写真は前期のものでフード装着がピンによるもので、フードの溝にはめ込み回して固定する。フードは12519を使用する。この前期のものはフィルター径が58mmである。12539この前期の中には発売当初、焦点距離の「50」の刻印がなかった。No.2919656までのものが前期である。
中期はNo.3220708までのものでフロントリングの口径が少し大きく、フィルター径が60mmになった。フードも12519とよく似ているが互換性はない12539に変わったので注意が必要だ。


ノクチルックス(NOCTILUX) 50mm f1 第2世代 後期後期はフード装着法はフードの爪を溝にIROOAのようにはめ込むもので、左写真である。フードは12544を使用する。








12544






ノクチルックス(NOCTILUX) 50mm f1 第2世代 最後期最後期は最近まで現行品であったもので、フードが内蔵型になったものである。







ノクチルックス(NOCTILUX) 50mm f1 第3世代

ノクチルックス(NOCTILUX) 50mm f1 第3世代200?年
製造本数:?
シリアル:?
レンズ構成:6群7枚
最小絞り:f16
最短撮影距離:1m
フィルター径:60mm
フード:内蔵


現行品のノクチルックス。大変コンパクトになった。6ビットコードも付いてます。



ノクチルックス(NOCTILUX) 50mm f0.95 ASPH 第4世代

ノクチルックス(NOCTILUX) 50mm f0.95 第4世代2009年
製造本数:現行品
レンズ構成:5群8枚
最小絞り:f16
最短撮影距離:1m
フィルター径:60mm
フード:内蔵


ノクチルックス(NOCTILUX) 50mm f0.95 第4世代 2まさに35mmカメラでの世界最高速レンズ。第3世代よりf値が明るいのに、口径食と歪曲収差を抑えるように改良されている。これもアスフェリカルが復活したせいか?

まあこれで名実共に、35mmカメラ用レンズの1位の座に君臨したわけだ。かつてはCANONのレンジファインダー7用の50mmf0.95があった。じゃあ同点1位かというとそうではなく、CANONにはからくりがある。じつはピッタリ0.95ではなく許容公称範囲内に収まるf0.95なのだ。実査に測定するとf0.98になると言う話である。

レンズの明るさの限界は理論値でf0.5である。目指せf0.5。



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