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店でのレンズの買い方

レンズの買い方と言っても、新品ではない。ライカの魅力あるレンズの多くは、すでに生産を終了している。ここで扱うのは中古レンズの買い方である。
しかし新品は安心して買って良いものかというとそうでもなく、1つだけポイントがある。それはレンズ内に埃が混入していないか?と言うことで、新品でもそう言うこともあるのだ。写りには全く影響ないが、やはり気分が悪い。買う際には一応チェックさせてもらって購入した方がいいだろう。



レンズをチェックする前に

レンズをチェックする前にすることがある。

T.調整されたライカを持っていくこと
U.購入するレンズの知識
V.値段の知識

である。調整されたボディーと言っても距離計がしっかりしていればいい。これにレンズを付けてチェックするために使う。店でもボディーを貸してくれはするが、果たして距離計が合っているのか分からないので、レンズが悪いのか、ボディーが悪いのか分からない。

購入するレンズの知識は当然持っていなくてはならない。まさか店頭でライカレンズの本を開くのは格好悪すぎる。買うレンズを決めて、十分な情報を持っていた方が選ぶ楽しみも大きいだろう。レンズの本はライカの本で見つけると良いだろう。

値段は相場というものを知っておいた方がいい。そのレンズだけでなく他のレンズの値段も知っておくのは、購入店のチェックにもなる。その店が全体的に高い値段を付けているのかその逆なのかが分かるからである。それを踏まえた上で、購入レンズが平均より高ければ状態がよいだろうし、安ければ状態が悪い。ものすごく安ければ何か問題があるのだろう。店側もちゃんと値段を付けているので、穴場はないと思って良いだろう。

レンズチェック

外観

外観は汚れていても使えばいい、と言う人にとってはどうでも良いことであるが、性格的にクヨクヨする人はなるべく良い状態ものを選んだ方が無難だろう。いくら汚くとも良いと言っても、フィルターを取り付ける所に当たりがあっては、フィルターが取り付けられないこともあるのでしかっり見ておいたほうがいい。

レンズ

これが一番重要。多少のキズは写りには影響ないが、度が過ぎると考え物だ。それ以上に写りに影響するのはカビである。ソフトレンズみたいになってしまう。とくに日本の気候ではカビが発生しやすい。キズは店内の暗い照明でも、光の加減でよく見えるが、カビは購入後に日中の強い光の中で発見することがある。私もこれで失敗したことがある。運良く返品できたが、店内の蛍光灯では分からなかった。購入する際にはしっかりと強い光に透かすことをお勧めする。キズやカビは当然拭いても取れない。ちゃんとした状態に戻そうとするとレンズ再研磨など高額な修理となる。
曇りがあるレンズもある。これもカビと同様、店内の照明では発見できないこともあるので注意が必要だ。
コーティングが剥がれたレンズもある。とくに古いレンズで、主に野暮な修理屋かにわか仕込みの自主手入れで、レンズを分解し汚れを拭いたはいいがソフトコーティングまで取ってしまったケースである。これも光にかざせば一目瞭然だ。

ヘリコイド(ピントリング)

動かしてみる。スムーズに動けば問題ないが、やたら重たいとか乾いたような音がするのはグリース切れである。これは自分でも油を差せばちゃんとした状態になる。
ヘリコイドの要チェックポイントはガタである。古いレンズによくある。とくに沈胴レンズは構造上ガタがきやすい。チェック方法はピントを合わせた状態でレンズ先端を指で横や縦に押してみる。それでピントがずれるようなら、それはガタだ。エルマーなどは先端を押す際にピントリングを回さないよう無限ロックしておくと良いだろう。このガタはグリースを定期的に交換しないと金属同士が摩耗し、すり減るために起こることが多い。修理では直らないので要チェックである。

距離計のズレ

ごくまれだが、ボディーの距離計はきちんと調整してあるのに、レンズがずれていることがある。レンズの個体差は当然あるが、撮った写真がピンぼけでは困る。レンズの個体差と言っても絞り開放の深度内に入ることがほとんどであるが、時々、所有者のボディーの距離計に合わせコロに当たる部分のヘリコイドが削ってあることがある。そう言った修理は個人限定のものだから、当然他の人のボディーでは距離計にずれが生じる。
こういうレンズに当たる確率は低いので、店に返品可能かどうか確かめて買うのが良いだろう。その前に、無限遠が合っているかどうかチェックし、レンズの後ろを見て明らかに削ってあるようであればやめた方がいい。近距離だけ削ってあるものはチェックしづらいので見落とすが、最近はMマウントのデジカメもあるので強い見方だ。

絞り

絞りリングを動かしてみる。変な引っかかりがある場合は考えた方がいいだろう。リングが重いとか軽いとかはあまり関係がないが、スムーズでないのは気分が悪いだけだ。絞り羽根が妙に油でぬれていたり、明らかにカタチが崩れているものは購入しない方がよい。



その他

とりあえず動かせる所は動かした方がいい。変な動作を示すものは考え物だが、当然それが変な動作なのかそうでないかの基準は体験で得るものなのでここではお教えできない。これは全ての中古品にいえることである。



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