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ライカレンズとM型ライカのブライトフレーム

ライカレンズとM型ライカはチョットしたルールがある。
バルナック型ライカはボディー内蔵のファインダーが50ミリしかないので(Vgは90ミリ枠もあるが)全く問題ないが、M型ライカは装着レンズによりファインダー内のブライトフレーム(撮影範囲を示す枠線)が入れ替わる。機種別に示すと、

M3 50/90/135 (但し50ミリフレームは出っぱなし)
M2 35/50/90
M4、M5、M4-2 35・135/50/90
M4-P、M6、M6TTL、M7 35・135/50・75/28・90
CL 40/50/90 (但し40ミリフレームは出っぱなし
CLE 28/40/90 (但し28ミリフレームは出っぱなし)

である。35・135という表記は35ミリと135フレームが一緒に出る、と言う意味である。つまりMマウントレンズには3種類のカムが切ってあり、それに対応してフレームが現れるという仕掛けだ。35ミリと135ミリレンズ、50ミリと75ミリ、28ミリと90ミリはそれぞれ同じカムが切ってあるのである。
M2に28ミリレンズを付けると90ミリフレームだけが現れるし、135ミリレンズを付けると35ミリフレームだけが出る。

メガネ付きレンズ例外もある。やっかいなことにM3が製造されていた時代に、通常のM2以降の35ミリレンズとは別にM3用に35ミリレンズが供給されていた。これは無理矢理50ミリフレームをレンズに付いているメガネで35ミリ枠にするものだ。これをM3以外のライカに付けると当然35ミリフレームではなく、50ミリあるいは50ミリと75ミリフレームが現れる。それはそれで50ミリ枠が35ミリ枠の代わりになるので使うには良い。しかし、M3用の35ミリレンズの中には後からメガネを取ってしまったものや、最初から外付けのファインダーを使うことを想定しメガネのないものある。これをM2以降に使おうとすると50ミリフレームしか出ないから、35ミリフレームが内蔵されているのに外付けのファインダーを使わなければならなくなる。このレンズ、一見普通の35ミリレンズと区別が付かないが、最短撮影距離を見ると一目瞭然である。通常の35ミリは最短が0.7メートルであるが、M3用は0.65メートルなのである。

それから、28ミリフレームがない時代に発売された28ミリレンズ。初期型のエルマリート28ミリがそうであるが、M4-P以降の28ミリフレーム内蔵の機種に付けると35・135フレームになってしまう。しかし改造を施してあるものもあるので購入の際には注意が必要だ。

CLのボディーにM型ライカの35oレンズを付ける40o、50oのフレームが現れるのでその中間を35oフレームに見立てて使うようにする。CL用のレンズは50oと90oはM型ライカでもちゃんとフレーム表示される。

もう一つの例外として、ライカ純正ではないが、CLE用のレンズはCLE仕様のフレーム表示機構であるのでCLE用レンズ(Mロッコールしかないが)の28ミリレンズをM型に付けても28ミリ枠は表示されず35・135ミリフレームが出る。しかし、90ミリは何故か互換性がある。反対にCLEにM型用の28ミリレンズを付けても、もとからCLEは28oフレームがでっ放しなので問題ない。

Lマウントレンズはアダプターのマウントリングを介せばM型に装着できる。マウントリングには3種類あり上記と同じ35・135と50・75と28・90である。ちゃんとリングに刻印してあるが、昔のものだと片方の焦点距離しか刻印していないものあるので注意が必要だ。



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