エルマリート(ELMARIT) 28o f2.8 第1世代
1965年
製造本数:?本
シリアル:約2060000-2556000
レンズ構成:6群9枚
最小絞り:f22
最短撮影距離:0.7メートル。
フィルター径:48o
フード:12501
1965年にようやく、発売になった28mmレンズ。それまでは、ズマロンf5.6しかなく、当時としてもf5.6の明るさは時代遅れであった。
非レトロフォーカス(対象型)であるため、レンズ後端が突出している。そのためM5、CLでは測光セルに干渉する。しかし、No.2314921以降、あるいは測光セルがでないように改造を施してあるレンズは大丈夫である。M6以降のTTL機では正確な測光が出来ない。
前期と後期があり、前期は写真のように無限ストッパー部分が黒くペイントしてある、後期になるとシルバークロームメッキである。また前期はfeetメモリ刻印が赤色であるが、後期は黄色である。
カナダ製とドイツ製があるが、ドイツ製の方が数が少なく数百本程度だとされている。フードはスーパーアンギュロン21of3.4と同じ12501を使用する。レンズと合わせて大変ルックスの良いもので、ライカレンズ中かなり人気のレンズとも言える。

エルマリート(ELMARIT) 28o f2.8 第2世代
1972年
製造本数:?
シリアル:2503100-2977500
レンズ構成:6群8枚
最小絞り:f22
最短撮影距離:0.7メートル。
フィルター径:48mm
フード:12501、12536
すべてカナダ製。レトロフォーカス設計のレンズと言われているが、見る人が見れば変形型の非レトロフォーカスである。レンズ後端の飛び出しを少なくしてあるため、M5、CLでも大丈夫である。
極初期には2枚目写真のように第1世代の鏡胴に入ったものある。前期と後期があり、前期は第一世代と同じように無限ロックがあるもの、後期は半月切り込みの指かけになった。

エルマリート(ELMARIT) 28o f2.8 第3世代
1979年
製造本数:?
シリアル:2977551-
レンズ構成:6群8枚
最小絞り:f22
最短撮影距離:0.7m
フィルター径:46mm
フード:12547
79年から92年まで作られた。いわゆるニージェネレーションレンズで、すべてカナダ製。
写真は第3世代の後期で、前期も存在するが、残念ながら写真を入手できなかった。前期はこの鏡胴とに似ているが、くびれが深く、フィルター径も49mmと大きい。そのため、前期のフードは12536を使用する。
レアものも存在し、「ライカ1913-1983」と刻印されたものが465本だけ製造されている。

エルマリート(ELMARIT) 28o f2.8 第4世代
1993年
製造本数:?
シリアル:?
レンズ構成:7群8枚
最小絞り:f22
最短撮影距離:0.7メートル。
フィルター径:46mm
フード:12451
前面の凹レンズが特徴的。癖のない描写をする。広角で非球面化されていない最後のレンズ。

エルマリート(ELMARIT) 28o f2.8 ASPH 第5世代
2006年
製造本数:?
シリアル:?
レンズ構成:6群8枚
最小絞り:f22
最短撮影距離:0.7メートル。
フィルター径:39mm
フード:?
「レンズのなかでもっともコンパクトな、新登場の大口径レンズです。新たに非球面レンズを1枚採用することにより、わずか180gという軽さにトップクラスの描写性能を達成しました。最短撮影距離0.7mでも歪曲収差を抑えるほか、Mカメラのファインダーの視野をほとんど遮りません。」とのことです。このレンズにより、ライカレンズの21mmから35mmすべてが非球面化された。

ロッコール(ROKKOR) 28o f2.8
1981年
製造本数:?
シリアル:?
レンズ構成:5群7枚
最小絞り:f22
最短撮影距離:0.8メートル。
フィルター径:40.5mm
フード:専用フード
ミノルタCLE用として、同時に発売になった。スタイルがよく、M型ライカにも使用できる。

ズミクロン(SUMMICRON) 28o f2 ASPH
2000年
製造本数:?
シリアル:?
レンズ構成:6群9枚
最小絞り:f16
最短撮影距離:0.7メートル。
フィルター径:46mm
フード:12451
2000年ようやく、28mmでズミクロンが発売になった。長いf2.8時代に終止符を打った。しかし、エルマリートも平行発売されている。

