エルマー(ELMAR) 35o f3.5
1930年
製造本数:42503本
シリアル:番号なし-760000
レンズ構成:3群4枚
最小絞り:f18
最短撮影距離:1メートル。
フィルター径:36o
フード:FIKUS(12530)、FLQOO、FOOKH(12505)
ライカレンズの中で最も小さいレンズの一つ。初期はニッケルメッキで後にクロームメッキになった。最初期の頃はT型の初期であるから、レンズにボディーナンバーのしも3桁が打ってある、他のボディーでは互換性のないものから始まっている。
戦前ものはコーティングなしで戦後はコーティングが施されている。絞りは大陸式であるが製造終了間際に国際絞りのものがある。国際式は超レアである。
ズマロン(SUMMARON) 35o f3.5
1946年
製造本数:80019本
シリアル:約601001-1750000
レンズ構成:4群6枚
最小絞り:f22
最短撮影距離:1メートル。
フィルター径:前期36o/後期39mm
フード:前期・FOOKH(12505)、後期・ITDOO
ライカレンズの35mmの中ではお手頃で、現代レンズにない柔らかさがあり結構人気レンズである。戦後ライツが最初に手がけたレンズでもある。前期と後期があり外観ががらりと違う。後期はM型ライカ用に作られたものをバルナック用にしたのである。前期と後期ではフードもフィルター径も違うので注意。後期型は全製造本数約80000本の内18000本ほどしかない。
バリエーションは距離目盛りがmかfeetである。
ズマロン(SUMMARON) 35o f2.8
1958年
製造本数:5289本
シリアル:約601001-1750000
レンズ構成:4群6枚
最小絞り:f22
最短撮影距離:1メートル。
フィルター径:39mm
フード:IROOA(12571)、12585
レンズ構成はズマロンf3.5と同じだが、ランタンガラスを使用したため一段明るくなった。本来はM型ライカ用に開発したものだがバルナック用に作り替えたもの。外観はズミクロン35mm(8枚玉)と同じである。無限ストップもパチリと決まる。
珍品としてズマロンf3.5の鏡胴に入ったズマロンf2.8が存在する。
ズミクロン(SUMMICRON) 35o f2
1958年
製造本数:577本
シリアル:約1645300-1970000
レンズ構成:6群8枚
最小絞り:f16
最短撮影距離:1メートル。
フィルター径:39mm
フード:IROOA(12571)、12585
M型ライカ用のズミクロン35oをバルナック用にしたもの。いわゆる8枚玉。
写真はM型用であるのであしからず。M型用の初期はマウント部がはずれバルナック型ライカに使うことが出来る。Mマウントのズミクロン35oは最短撮影距離が0.7mなので区別しやすい。オリジナルのLマウント用は最短撮影距離が1mである。
このスクリューマウント・ズミクロン35o自体レアものであるが、中でもカナダ製は超レアものである。しかしレアであってもウェッツラー製の方が人気がある。